「A 材料と加工の技術」の課程もかなり終盤となってきています。もう、ほとんどの生徒がKismキットを使った本製作に取り組んでいます。技術室にきた生徒からすぐに作業を開始してもらいます。

接着剤を塗布した後は、クランプを使って圧締しないといけないことを伝えてあります。

生徒たちの様子を観察すると、設計や組み立てのポイントなどが見えてきますね。
よくある難しい事例として、突き付けだけで接着する構造。この構造だと接着して圧着するには大きなクランプで傾かないように挟み込まないといけません。一人で組み立てるのは少し難しいですね。
こんな時にはチームプレイ。支えてもらってクランプを掛けていきます。

こういった場所もL材を使って設計すると、ばねクランプとの併用で、ある程度安定させることができます。スムーズな組み立てができると思います。

後から間に材料を挟む構造も苦戦している様子です。
治具を使って切断しているので、ある程度の直角や寸法も揃っていますが、少しでも狂うと上手く並んでくれません。隙間ができたりします。こちらも受け(桟)などがある構造に設計しておけば、組み立てやすくなりますね。

難しい組み立てでも、生徒同士で協力し合えば、なんとか形になってきます。
特徴的な構造をもった製作品もチラホラと見受けられました。
調味料入れでしょうか?聞いてみると、フィギュアなどを並べる棚とのことです。
前後に倒れないように足が付いていますね。

接着剤は、必要量だけ塗布して接着すれば良いのですが、多めにつけてはみ出すことがしばしば。
乾かないうちにはみ出した接着剤を、濡れた布や濡らしたティッシュなどでふき取ります。島根大学附属でhウェットティッシュを用意していました。細かい部分などはつまようじなどを使って綺麗にふき取ります。

設計、材料取り図が出来ているので、多くの生徒はすでにパーツのカットを先に済ませて、部品が揃ったところで組み立てを行っています。

組み立ての順番も生徒によってバラバラです。作るものがそれぞれ違うので、当たり前と言えば当たり前なのですが、手を動かしながら組み立て順を考えるのも、大事な授業です。

接着剤だけで組み立てしますが、釘やビスを使った場合でも、正確に組み立てるには基準が重要。どうしても空中でクランプを掛けたりしがちですが、可能であるなら机の上など平らな面を基準として、組み立てすると良いですね。ばねクランプなどを利用すると、机面に置けない場面も出てきますが、スペーサーを置いてその上で組み立てるなどの工夫も必要となってきます。

事前に組み立てのパターンなど提示できると良いかもしれませんね。

授業が終わったら、接着中の作品をどこかに保管しないといけません。
途中で小さい状態(まだ部品の状態)なら、いつもの保管場所に保管してもらいますが、バークランプなどで大きくなってしまったものは用意したメタルラックの上に保管させます。
20分ほど圧締したら、だいたいくっついているので、次の授業の途中くらいには回収できます。

ご覧の通り、所狭しと作品が置いてあります。
製作途中の作品の保管場所は難しい課題ですね。

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