島根大学教育学部附属義務教育学校の「材料と加工の技術」授業の中で作成された作品例です。設計図の作成に3D CADを使用。作品もキットを使用して中学生自らが作成しています。作品を通して解決したかった課題、工夫した点について、子供たちのコメントも合わせてご紹介します。
なお、こちらで紹介している3Dモデルはメーカーサイトからダウンロードできます。
https://education.cadiy3d.com/works-kism-1/
(別サイトを表示します)
作品1:写真、本の収納
解決したかったこと
写真,本を収納したい
工夫した点
150㎜と250㎜の長さだけで設計しているので製作しやすい。側面に渡してある12㎜幅の材が1本では強度が心細いので2本使って強度を増した。L材を四隅に使うことで丈夫に。実際に使って邪魔にならないが収納がよくできるサイズにまとめた。部屋の雰囲気に合うように合板そのままの色にした。 すべての角を丸めることで本が傷つかない。安全。
作品2:小説用の本棚
解決したかったこと
棚に入りきらない小説を整理したい。持ち運んで使えるように,持ち運びやすくて頑丈な本棚を作りたい。
工夫した点
側面と背面の接続部分にL材を使うことで丈夫なつくりにした。本の重みで底が割れないようにするため4本の材をつけて面に触れる範囲を広くし,強いしくみになるようにした。本を取り出しやすくするため実際に入れる本の高さより2~3㎝ほど高さを低くするようにした。
作品3:本好きな人の本棚
解決したかったこと
本好きな人が本を整理できるようにする。
工夫した点
本棚ががたがたすると整理しにくいのでL材の枠組みをし,脚を丈夫にさせることで安定するようにした。2段にすることで下に普通の本,上に文庫本が置け,より多く収納できる。
作品4:鉢を置く架台
解決したかったこと
植物を植えている鉢を置く場所がほしい。
設定した課題
少ない材料で丈夫な補強をするにはどのようにするとよいのだろうか。
工夫した点
脚をL材に組むことでしっかりと立つ,そしてプランターの重さに耐える構造にした。
プランターを置く面の下に脚と面を固定する板をつけ,それを支えるため,板の下にさらに支えをつけた。それらにより,少ない材料で人一人乗るほどの強度ができた。
作品5:手前も奥も取りやすい棚
解決したかったこと
(たくさんの本を収納するために本棚の奥と手前に本を収納している) 本棚の手前にある本も,奥にある本も見やすく取りやすくしたい。
工夫した点
本棚の中で左右に壁ができるため端を高くしなかった。
4.8㎝というこだわった高さにした。脚をL材にすることで重い本を置いても壊れないようにした。
作品6:整理のための棚
解決したかったこと
自分の部屋にある本が散らかっているので,本やマンガを整理したいと思った。
工夫した点
自分の部屋の棚の中に置けるように棚の横幅とほとんど同じサイズになるように調整した。
L材の柱が二つと,土台に一番太い木材を使うことでより丈夫にしたところ。
作品7:沢山しまえる棚
解決したかったこと
物が多くてしまえない(思い出の品やコレクションなど)
入れられてもとりづらい。辞書などの大きい物は場所を大きくとり出しづらい
設定した課題
なるべく多くの物が置ける棚を作る(辞書などの重いものを多く)。
物が取り出しやすい形で作る。
工夫した点
側面は3つの部材を接合して構成することにし,側面が安定するように上部と下部に部材を取り付けた。また,下部の部材は同時に棚の支えともなるようにした。
棚の部材は一番幅の広い1×3材を使い,物を安定して置けるようにした。
背の高いものが後ろに倒れないために,背面上部に左右側面の支えを兼ねて部材を取り付けた。
作品8:とにかく丈夫な本棚
解決したかったこと
自分の部屋に本を置くところがなく,本がぐちゃぐちゃになる。
設定した課題
自分が乗っても大丈夫なくらいの丈夫な本棚をつくる。
工夫した点
脚の部分をL材にして強度が高く,重い物を置いても大丈夫な構造にした。
上の部分はいろいろなものが置けるように脚の部分を短くした。