今回はプレ体験学習の2時間目となります。
前回作成したL材、T材を幕板を使って繋ぎ、左右の枠を作っていきます。
Kismトライアルの製作を通して、技術的な気づきを得ることがめあてとなります。
■1 導入
最初に前時の振り返りを行います。部材の名称を学んだこと、L材、T材を製作したことを振り返ります。続いて今回の授業では、Kismトライアルの枠(前脚と後ろ脚を幕板でつないだ左右の部材)を組み立てること、次回は座面の切断加工を行った後に、組み立てを進めていくといった流れを説明します。
木材の切断加工にはノコギリを使うが、ノコギリはどうやって木材を切っていると思う?と問いかけたところ、生徒からは木材を削って切っているといった意見が出ていました。しくみについては、各自で調べてワークシートに記入し、その後、実際の切断加工を行うことを伝えます。そしてKismトライアルの枠を組み立て終わった人から調べられるようにあらかじめワークシートを配ります。
今回配布のワークシート
ワークシートは↓からダウンロードできます。
■2 枠の組み立て
枠の具体的な組み立て方を説明します。直角を確認する為の道具として「スコヤ」を示します。スコヤを使うかどうかは生徒たちの判断にゆだねます。組み立て方はお手本の動画を共有し、Chromebookでも見られるようにしてあります。
とにかく、正確に組み立てるように伝えます。
説明されていないことがあると気づいた生徒からは以下のような質問がありました。
枠の下側の貫は床からどれくらい離れていますか?
24㎜離れています。定規で位置を計ってもいいし、その他の方法で計っても良いです。
1×2材の幅が24㎜なので、あてがうことで簡単に組み立てられますが、あえて考えさせます。
いくつかのグループは同じ形の枠を二つ作っていました。
設計図通りに組み立てられているか確認するように促し、間違いに気づいたらやり直しをしてもらいます。
(左右の枠は対象になるので、同じ形にはなりませんよね)
直角にズレなく組み立てることに苦戦するグループや、組み立て方の動画に集中してしまい、なかなか組み立てに着手できないグループなども見受けられましたが、あえて急かすこともせず、生徒の自主性に任せる演習となっています。
組み立て方、精度の出し方など、グループで考え、協力することで気づきを得られる授業となっていると思います。
組み立てが早く進んだクループはワークシートの記入に進みますが、ほとんどのグループが組み立てで精いっぱいといった感じでした。
ワークシートの最初の設問は、実際に使うノコギリを観察して記入を行います。
次回は、ノコギリによる切断加工の実習となります。