前回から引き続き、設計と模型製作を行います。第一案を踏まえて、第二案を設計していくのですが、第一案から何が変わってきたのか、レポートとして纏めてもらいます。このレポートを困りごとをもった人(今回は家族だったりします)に見せて、この設計内容で良いかどうかを確認してもらいます。これで良いとなったらKismキットによる製作に入ります。

設計図はChromebookのスクリーンショット機能を使って取り込んで、資料に貼り付けます。スクリーンショットのやり方も、先生が丁寧の教えるのではなく、ネット検索を使って自分で調べてみるように促します。調べてもわからない人は質問してくださいと案内します。

最近の授業を見た協会メンバーからは、

①全国の先生方から、合板DL教材による授業は、以前の「技能習得がなくなっているのが気になる」との意見も出ていたが、確かに「鉋削り」、「釘打ち」などの伝統的な木工技能習得はないが、「のこぎり挽き」に加え、「治具を使った正確な加工」(家具製作などでは当たり前のように用いられる技法)や、設計段階からの「組み立て手順などの検討」、さらに、新たに「カッターナイフ操作」、「スチレンボード部品の組み立て接合の精密操作」などの手作業技能習得が含まれると感じた。

②Chromebookを使用した設計とスチレンボードによる模型製作を併用したプロトタイプ型の授業は、従来の授業にはない生徒たちの生き生きとした「生徒間の活発な設計意見交換」や、「3DCADを見ながらのスチレンボードによるトライ&エラー模型製作」による新しい設計学習風景が見られる。

③Chromebookを活用した3DCADによる設計とスチレンボードの模型によって、「教師と生徒」の設計議論が、実体を伴った、従来にない学習場面を形成している。

といった意見が出ていました。

コメントを残す

CAPTCHA