2022年12月16日(金)、17日(土)の二日間にわたり、島根大学木工教室において島根県技術・家庭科研究会との共催で教員研修会を実施しました。
今回の研修では本協会のアドバイザーでもある上野 耕史 先生(白鷗大学教育学部教授)を講師に招き、これからの中学校技術分野の在り方について講義・演習を行っていただきました。
研修内容
1日目:「これからの技術分野の在り方」
ー「指導と評価の一体化」を実現するためにはー
スライドを交えながら上野先生からこれからの技術分野の在り方というというテーマで講演頂きました。
- 求められる教育
- 技術分野の役割・責任
- 平成29・30年告示学習指導要領
- 技術分野の役割・責任
- 求められる教育の実現方法
- 学習指導と学習評価の一体化
- 今後求められる教育の実現方法
- これまでの取組と課題
- 新たな学習過程からの検討
日本産業技術教育学会が提唱する「技術的な問題発見・解決プロセスのトリプルループモデル」の解説、ウェビングマップを使っての思考整理の演習など、わかりやすく興味深い内容の講演となりました。
2日目:「ニーズとシーズを意識した設計の指導」
2日目は「ニーズとシーズを意識した設計の指導」と題し、1日目の振り返りとフォースゲージを用いた接着強度の実験を行いました。各先生にはCADを使って合板DL材の組み合わせを検討してもらい、実際に接着剤を使った接合と破壊実験を行いました。
さまざまな組み合わせを検証し、実際に破壊されるまでの様子を観察することができ、面白い演習となりました。
このような実験は技術分野の授業においても、直感的でわかりやすく非常に良いコンテンツとなりうると思います。本協会では今後このような実験映像などのコンテンツを製作し、皆様に技術教科の補助教材としてご活用いただこうと考えております。ご期待ください。