今回はプレ体験学習の3時間目となります。
前回、左右の枠を作成しましたが、まだ完成していないグループは続きを行います。
枠が完成したグループから、第3時のワークシートを記入し、ソーガイドを使っての初めての木材切断を行います。
■1.導入
最初に振り返りを行います。今回のクラスは、前回から少し時間が空いてしまっているので、なぜKismトライアルを作るのか?といった問いから始めます。
なぜKismトライアルを作るんだったっけ?
プランタを置くため?
忘れてしまっていますね。
第1時から第3時までの内容を簡単に振り返り(身の回りの製品に込められた工夫を読み取って、Kismトライアルの構造について学んだことを思い出し)、Kismトライアルを組み立てることで、どんな工夫があるのか読み取るために製作することを再確認します。
今回のクラスは少し進捗が遅れているので、今時では左右の枠を作るところまで進められるかどうかといったところです。進捗の早いグループはワークシートの記入と、座板の切断作業まで進めます。
前時と重なりますが、枠の下側の貫までの高さは24㎜であることを伝えます。また、その計り方は生徒にゆだねます。(ヒントとして、簡単な計り方があることは伝えます。)
■2.枠の組み立て
枠の組み立てでは、ポイントとなる箇所について伝えます。
- 材料とは別に木材片を机の上にクランプなどで固定し、基準とすると組み立てやすい。
- 接着剤を塗布したら、すぐにクランプで圧着する。
など。
生徒たちは、正確に、精度よく組立てようと、試行錯誤を行っています。机上で並べて直角、位置を確認しながら接着剤を塗布し接着します。この後、圧着するためにばねクランプで挟まないといけませんが、材料を持ち上げると位置がずれたり、ばらけてしまい、苦戦をしていました。
この点について、当協会メンバーでは
- 浮かせて組み立てることができように下に敷物をしてはどうか?
- 複数人の生徒が補助しながら空中で組み立ててはどうか?
- 接着時は精度を求めずクランプしたあと、各部の位置、直角度を計って精度を上げてはどうか?
- 仮止め用にマスキングテープを使ったらどうか?
といった意見が出ました。生徒たちからも組み立て時の工夫のアイデアで出てくると良いですね。
精度よく組立てるのには工夫が必要といった体験が、以降の製作(組立て)に役立つと思います。
■3.ワークシートの記入
枠の製作が早く終わったグループからワークシートを記入します。
ノコギリの実物を観察、また、教科書の記載を確認しながら記入するように促します。
ワークシートは↓からダウンロードできます。
■ 4.ソーガイドを使った切断
ワークシートを記入すると、材料を安全に正確に切断加工する方法が理解できるようになっています。
- 材料はしっかり固定すること。
- のこ身は真上からみること。
- 手前に引くときに力をいれ、刃渡りの8割程度をつかって切ること。
- のこぎりの角度を調整すること。
など。
ワークシートの後半にはソーガイドを使った木材切断の手順が記載してありますので、それに従って作業を進めます。
ワークシートを記入した後に作業しているのですが、なかなか理想通りにはいかないようです。目線も真上からではなく、横からみる生徒もいます。切れていく様子を見たいのかもしれませんね。
ノコギリの扱いが初めての生徒もいるので、本番製作の前に体験を行うことが重要となってきます。
3Dプリンタで作ってあります。
ソーガイドミニは本体の上部が湾曲しているために、クランプしやすくなるように3Dプリンタで補助具を用意してあります。
次回でプレ体験学習での製作は終了の予定です。