今回の授業ではまず、いままでに学習した内容を最初から振り返ってみました。
身の回りの製品について観察した後に、Kismトライアルを使ったプレ体験学習で、製品にどのような工夫があるかを考えながら製作を行ったこと、プレ体験学習で切断や接合を経験したことなどを振り返ります。
その後は材料(合板などの木質材料、木材と樹木の違いについて)について学び、断面形状の違いによる強度や丈夫さについて学び、前回は構造の丈夫さ(接合による強さ、三角形の構造の丈夫さ)について学んだことを振り返ります。
本日の授業では、今まで学んだことを総合して、家具製品の分析を行っていきます。

■1.分析する家具製品を見つけ、どのような既存の技術が使ってあるか調べてみよう

ワークシートを配布します。

まずは分析を行う家具を決めてもらいます。
例えば、高いところに手軽に手が届く踏み台、机の上の物を収納できるラック類など、身の回りに沢山ある家具を想像してもらいます。家具は大きく分けると2種類(椅子や机などの脚物家具、ラックや本立てなどの収納家具)あることを伝えます。これから始める製作実習の際に、自分が作ってみたいものをイメージするのもよいですね。Chromebookを使っていろいろな家具の検索を行っても良いことにします。

次のようなタイムスケジュールで授業を進めます。

  • 家具を決める(2分)
  • 選んだ理由を記入する(1分)

■2.家具製品に関して、優れている点、改善した方が良い点を探そう

具体的な家具製品を3つ決めて、それらの優れている点、改善した方が良い点を考え、ワークシートに記入します。
ワークシートにはChromebookで画像検索したものを絵に描く生徒が多く見受けられました。優れている点、改良した方が良い点については、機能だけではなく、材料、形状、構造など、今まで学んできたことを観点に考えてみるように促します。

ワークシートの記載が進んだら、自分の考えを発表できるようにまとめておくよう促します。
最後にグループ内で各自一つずつ発表を行いました。

今回の授業は調べごとを中心に、考えを纏めたり、ワークシートを記入するといった授業でした。もくもくと検索したり、見つけた画像を書き写して表現しようとする姿が印象的でした。

次回は、身の回りの困りごとを考えていきます。自分自身の困りごとではなく、周辺の人(家族など)の困りごとが無いか見つけてくることを課題にして、今日の授業は終了です。

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