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今回は構造の強度に関する授業になります。
まず、前回までの授業を振り返ってみます。前回はスチレンボードで実験を行いましたね。これは断面形状など、形状による丈夫さの違いを確認する授業でした。その前は、材料の強さについても授業を行いました。
材料の強さ、形状の強さにつづき、今回は構造の強さについて学んでいきたいと思います。

■1.丈夫な構造体を作るにはどのようにしたらよいか

各グループに以下のような実験セットを配布します。プラスチックの棒形状をネジ、ナットで結合したモデルを使います。

● 実験1

組み合わせ部分をとめている金具(ビスとナット)を締めると、どの程度構造として強くなるか確認してみます。(最初はゆるゆるに緩めてあります)

生徒の反応

少し丈夫になった。

● 実験2

次に実験1で締めた金具を一旦緩め、部材を加えて、三角形構造に組み合わせてみて、どの程度構造として強くなるか確認してみます。

生徒の反応

・強くなる。
・動かなくなる。

● 実験3

実験2で加えた部品を外し、別の幅のある部材(厚紙でできています。素材としてはペラペラで強度のある部材ではありません。)を加え、片側を1箇所ずつとめてみて、どの程度構造として強くなるか確認してみます。

生徒の反応

・丈夫にならない。
・ぐにゃぐにゃのまま。

● 実験4

実験3を、片側を2箇所ずつとめるように変更して、どの程度構造として強くなるか確認してみます。

生徒の反応

・丈夫になる。
・結構、強くなる。

● 実験5

枠の全面を覆う部材(厚紙でできています)を組み合わせて、どの程度構造として強くなるか確認してみます。

生徒の反応

・もっと丈夫になる。
・ぜんぜん動かない。
・三角形(実験2)と同じくらい。

実験を踏まえて、ワークシートを記入しながら、構造について考えてみます。

  • 四角形(平行四辺形の形状)は構造的に不安定。
  • 三角形の構造は安定している。
  • 板を使った構造でも、三角形の構造が生まれると丈夫になる。

ここで、身の回りに三角形の構造が無いか考えてみます。
体育館や校舎の耐震構造などに三角形の構造が見られますね。

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