今回はChromebookを使った設計の2時間目になります。前回はChrmebook版 caDIY3D for Educationのライセンス認証作業を行い、使える状態にしたあと、動画などを見ながら操作 方法について慣れました。今回から本格的に設計をはじめます。

製作には合板DL・モジュール木工キット「Kism」を利用します。このキットは合板を細く切り出した材料を使って自由に設計して製作品を作ることができます。

ワークシートを配布して以下の内容を確認します。

  • 基本の材料の種類
    1×1材…4本、1×2材…4本、1×3材‥6本
  • 特殊な部材校正
    L材(1×1材と1×2材、1×1材と1×3材)、T材(1×1材と1×3材)
  • 接合方法について
    L材を使った場合の幕板、あるいは貫のレイアウトについて。
    T材を使った場合の幕板、あるいは貫のレイアウトについて。
    • 1×1材と1×2材のL材に幕板を直角にレイアウトすると、同じ高さにレイアウトできない。
    • 1×1材と1×3材のL材に幕板を直角にレイアウトする場合は、同じ高さにレイアウトできる。
    • 1×1在地1×3材のT材に幕板などをレイアウトする場合、わりと自由にレイアウトできる。

制約条件として以下の内容を事前に伝えてあります。

  • 組み合わせた部材の接合は接着接合のみで行う。
  • 積層面同士の接合はしない。
  • 1度は切断する。(キットの材料そのままで組立てない)
  • 縦には切断しない。(縦挽きはしない)
  • 1個所切断すると材料は2mm程度短くなる

「設計の前にKism(材料)を実際に触ったり組み合わせてみるとイメージが湧きやすいですよ」と案内します。また、紙に書いた方がやりやすいのであれば、手書きでの設計もOKとします。(その場合、課題の提出は図面を写真にとって提出するように指示します)

Chromebook版で設計を行いますが観察していると、

  • タッチパネル(ディスプレイ)では、カメラ操作(移動やズームイン、ズームアウト)
  • タッチパッド(キーボードの手前)では、材料の編集(サイズ変更やレイアウト)

といった使い方をする生徒が多く見受けられました。
私たち大人はCADで設計というと、マウス操作で無いと細かい作業はできないのでは?
と思いがちですが、子供たちはマウスが無くても設計を進めることができている様子です。この辺りは、スマホやタブレットなどに慣れている世代と感じますね。

制約条件の積層面同士を接着しないに対して、こんなパターンや繰り合わせはいいのか?といった質問が多く見受けられました。
本格的に設計を初めた最初の授業で、上手く3DCADを使いこなせるか?といった心配がありましたが、心配無用でした。使い方も互いに教えあったりしながら習得している様子でした。
子供たちの呑み込みの早さには驚かされますね。

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